【特集】“AI戦闘機”が空を飛ぶ日が目前に:欧州スタートアップが切り開く無人航空戦の最前線

これまでフィクションの世界にとどまっていた「AI制御による無人戦闘機」が、ついに現実の空域を飛び始めました。
ヨーロッパにて最先端の軍事テックを開発するスタートアップ企業Helsingが、スウェーデンの戦闘機「グリペンE(Gripen E)」にAIを搭載し、試験飛行を成功させました。

従来の戦術を塗り替えるこのプロジェクトは、ドローン業界や軍事航空の在り方にどのようなインパクトを与えるのでしょうか?


AI×戦闘機=次世代の無人航空戦

Helsingが開発中のAI戦闘支援システムは、パイロットの“代替”ではなく“超越”を目指すもの。AIが任務中に自律的な判断を下し、戦場における瞬時の意思決定を可能にします。

実際の試験飛行は、バルト海上空で行われ、同社のAIがGripen E戦闘機を安全に操縦。搭乗していたパイロットは安全確認のための存在であり、操作はAIによって行われました。

注目すべきは、AIがわずか72時間で100万時間分の飛行シナリオをシミュレートし、飛行制御技術を習得したという点。これは、人間では到底到達できない学習速度と精度です。


軍用ドローンとの違いは?「知能のレベル」と「運用の自由度」

AI戦闘機と従来の軍用ドローンの違いは、指示待ち型ではなく、自律行動が可能な“意思決定型AI”であること。これにより、通信妨害下でもAIが単独で作戦行動を完遂できる可能性があります。

Helsingによれば、この技術は「特定の任務や敵の挙動に応じて戦闘機の行動を瞬時に最適化できる」とされ、電子戦や空対空戦闘での有用性が高く評価されています。


無人戦闘機の未来と課題

この技術が普及すれば、「有人機+無人ウィングマン」の編隊構成が現実のものとなり、作戦の柔軟性や生存性が大幅に向上すると予測されます。米国の「Skyborg」や英国の「Tempest」なども同様のコンセプトを進めており、今後数年の間に“AI×戦闘航空”が新たな軍事標準になる可能性があります。

一方で、自律兵器が人間の介在なしに攻撃判断を下すことへの倫理的・法的な議論も避けられません。現在、国際的にも「キラーロボット規制」に関する議論が進行中で、AI戦闘機の運用基準が整備されるまでには時間を要する見込みです。


最後に

今回のHelsingによるAI戦闘機プロジェクトは、単なる自動操縦機能ではなく、高度に知能化された戦術意思決定能力を備える“第4世代ドローン”とも呼べる存在です。ドローンテクノロジーの次のフェーズに突入した今、無人航空機=空飛ぶ兵器という定義も見直される時期に差し掛かっているのかもしれません。

今後の課題は、技術だけでなく、「誰が責任を持ち、どこまでAIに任せるか」という人類全体の選択でもあります。

大阪でドローンに触れてすぐにでもドローンを飛ばしたい!
民間技能ライセンス、国家資格に関心がある!!
外壁点検を依頼したい!!!などなどご関心、ご相談事等ございましたら、関西ドローンスクールまでご連絡をおまちしております。

Follow me!

今すぐお申し込みができます。