スカイブリッジ、椿本興業と遊園地・ロープウェイをドローン点検!
こんにちは
当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
今回は株式会社スカイブリッジが、椿本興業株式会社と協業し、浜名湖パルパル・かんざんじロープウェイをドローン点検された事についてお伝えいたします。
ドローン点検実施までの経緯
浜名湖パルパル、かんざんじロープウェイでは、ジェットコースターの裏側や避雷針、設備足場の下部など、新たに安全な点検手法として、ドローンの活用を検討しており、椿本興業よりドローン点検ソリューションの提案を受け本格検討することになった。椿本興業は協業するスカイブリッジによるドローン点検、ドローン測量を活用した3次元化技術を紹介し、採用に至りました。
スカイブリッジは、ドローンメーカーやソフトウェア開発会社ではないため、ドローンの機種機体、ソフトウェアに縛られることなく、今回のジェットコースターやロープウェイに対して、最適なドローンを用途別に選定し、浜名湖パルパル、かんざんじロープウェイが要望する点検手法を臨機応変かつ確実に実施しました。
現状点検での課題
遊園地では、設備に足場がある際でも高所のため、避雷針やコースターの裏側など点検が困難な箇所が存在してしまいます。これまでは、数年に1回の塗装工事で仮設足場を組んだ際に重点的に点検を実施されていました。
交走式ロープウェイでは、ワイヤーロープが循環しないため、現状の点検は、ゴンドラの上部に登り、ワイヤロープを構成する縒られたロープ一本一本を目視での点検が必要になりますが、この手法の場合はわずかな死角が発生してしまいます。特に、かんざんじロープウェイは、日本で唯一湖上(浜名湖)を渡るロープウェイのため、下から目視確認することは困難な状態です。
そこで一つの解決策として、これらの日常点検を可能としたのが、スカイブリッジと椿本興業のドローン点検手法です。
ドローン点検手法
遊園地では、設備内部にドローンが深く入り込み撮影する必要があることから、Skydio社のドローンが採用されています。点検箇所へ1m以内まで近づき、実際の浜名湖パルパル担当者に操縦者の撮影映像をリアルタイムで確認してもらい、ドローンが担当者の目となり、点検を実施しました。
ロープウェイでは、ドローンと湖上の支索、通信索を十分な距離を保ち、DJI社のドローンであるMatrice 300 RTKで複数方向から数十~数百倍のズーム撮影をしました。スカイブリッジが得意とする測量技術を応用し、自動航行ルートを作成したうえで、点検を実施。ドローンでの撮影映像をかんざんじロープウェイ担当者がリアルタイムに確認することができました。
遊園地業界への展開
浜名湖パルパルが加盟する「東日本遊園地協会」の技術研究会にて、ドローン点検映像・手法の公開、さらにドローンのデモ飛行を実施し、今後は各種点検箇所において、
- ドローン自動飛行ソリューションの適用拡大
- 赤外線映像、AI画像解析を活用したひび、亀裂の検出
- 測量技術を応用した各設備の3次元化
などの検討を進め、遊園地業界の技術発展を支え、安全に寄与されます。
納品形式
動画と360°ビューワーを納品し、数十もの動画データの確認は、対象の動画を探すところから業務負担となります。以下の画像のように、360°ビューワーへアイコンを設置することで、動画確認を容易とし、管理者の業務削減を実現する他、定期的な点検動画や、図面などのあらゆる情報を一元管理するプラットフォームとして提供することが可能になります。
最後に
ドローンを使用して今まで困難であった箇所の点検を安全かつ早急に行えるのはドローンで点検を行う明確な利点です。
今回のジェットコースターの点検は一般的な建物と違い構造上複雑な作りになっている以上、撮影技法や操作難易度はかなり高いものが必要となります。
このような場合には小型のドローンを使用することで墜落のリスクを減らしつつ作業が行え、ロープウェイなどの空間に余裕がある場合には、大型のドローンで離れた距離から高画質な映像を元に点検作業が可能となります。
様々なドローンをいつでも扱えるようにするためには、ドローンスクールで知識と経験を養うと良いでしょう。
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